5つの消費テーマ! ラザダ10周年Birthdayビッグ セールの越境データで見る消費に対する考察
Lazada 10周年ビッグセールで消費が爆発的に伸びた背景には、東南アジア消費者の生活様式の変化があります。消費力の高まりと上質な暮らしへの憧れから、消費者の生活様式は日々多様化し、様々な真新しい消費ニーズが生まれています。2022年、東南アジア6カ国で次々と隔離及びロックダウンが緩和されていく中、Lazadaクロスボーダーチームは消費動向を5つ取り上げ、以下にまとめました。新しいエンタメ消費、出社再開の流れに伴う消費、健康・ヘルスケア消費、夏本番に向けたシーズン消費、若者世帯消費等をテーマに、好調に伸びているのはどの業界と品目なのか、東南アジア諸国の国別の動向と併せてみていきます。
狭い範囲での活動、特化型アイテム、没入型体験が新しいエンタメ消費の動向の特長です。中でも、アウトドア・キャンプや自宅でのeスポーツは今、東南アジアで最も熱い娯楽スタイルです。キャンプ場や公園の利用制限の緩和に伴い、東南アジアの地元民らの利用が増えたことにより、テントやキャンプマット、寝袋、調理器具、照明、屋外遊具等の商品の売上が伸び続け、快適さを求めたキャンプが現地の若者の生活に溶け込んでいます。ロックダウン緩和以降は、プチ旅行を楽しむ人が増え、スーツケースやアクションカメラの売上が大幅に増加しました。
eスポーツ文化が東南アジアで急速に広まったことで、eスポーツ周辺機器市場の勢いが加速し、本体・周辺機器からアイテムのアクセサリーまで、多くの電子商品がeスポーツ業界に擦り寄る動きを見せ、ユーザーもeスポーツ商品の品質と没入型体験により関心を寄せており、VR設備の急速な台頭により、eスポーツ、ゲームはプレイヤーの財布のひもを緩ませるキーワードの一つとなっています。ユーザーもオンラインでeスポーツ用のゲーミングチェアやPCデスク等の大型商品を購入する傾向にあります。
東南アジア住民に日常生活が徐々に戻るにつれて、出社再開や通学再開により「外出」するシーンが増えると、顔に投資する消費者の増加により「顔面経済」が成長し、ファッション・アクセサリー、メイク・スキンケア、オフィスファッション(通勤服、PCバッグ)へのニーズが高まりました。一方で、多様な働き方により、ハードディスク、ACアダプター、ワイヤレスマウス・キーボード、スマホケース等の周辺アクセサリーが売れました。
ウイルス感染を避けるため、出社再開後は自炊をして会社や学校に弁当を持参する人が増えたことから、タンブラー、食器、キッチンアイテムが売れ筋となりました。また、カー用品やバイク用品・関連アクセサリーの売れ行きが伸び、ウイルス除去のため小型空気清浄機を持つ人が増えました。
マスクなどの物理的な対策によりウイルスに対抗するだけでなく、内側からのケアとしてヘルスケアアイテムを求める人が増えており、その一方で、健康補助食品・おやつで健康管理に気を配る人が増え、おやつ感覚で摂れる健康補助食品が増加傾向にあり、特に、総合栄養補助食品や機能性おやつ等の新しいタイプの商品が若者に受けており、数ある効果効能の中でも、免疫力向上食品が市場を牽引する存在となっています。このほか、美容・ダイエットサプリメントも東南アジア消費者に人気となっています。
まもなく長い夏本番のシーズンを迎える東南アジアでは、高温と雨が地元民の衣食住や外出に影響し、暑さ対策、臭い対策、防水対策の需要に伴い、関連商品(日焼け止め・日焼け対策アイテム、ウォータースポーツアイテム、暑さ対策家電、雨具等)の売れるポテンシャルが高まります。
また、この時期はファッション、サングラス、UVカット素材の衣類、アクセサリー等、使用するアイテムが替わることや、多様化、パーソナライズ化、トレンド化という東南アジア消費者のファッションの消費動向に鑑み、特定層に絞って商品や店内の色調などを考えたスタイル特化型店舗が急成長しています。
東南アジアのマタニティ・ベビー市場における人口の基数は大きく、子供を持つ若者世代が増えるにつれて、彼らの生活にインターネットがより密接な係わりを持つようになり、マタニティ・ベビー用品の消費が細分化、パーソナライズ化され、彼らは安全性を重視するとともにショッピングの利便性を求めています。コロナ禍で、マタニティ・ベビー用品の売れるポテンシャルが発揮され続けています。Birthdayビッグセールの消費データによると、オンラインでマタニティ・ベビー用品を購入する子持ち世帯は増加傾向にあります。店頭での営業再開後は、紙オムツ等の日用品の需要が引き続き伸びる傾向にあります。
おうち時間を利用して子供と過ごす時間に充てる時間ができ、親子で遊ぶ時間が増えたことで、乳幼児おもちゃや親子で遊べるおもちゃの売上が右肩上がりで増加しました。